美容室業界のワークライフバランス/本音と現実
2024/04/16
目次
美容室での仕事がもたらすワークライフバランスの課題
美容室という業種は、大勢のお客様に密接に接するため、顧客サービスの質が高く求められます。そのため、美容師は人と接するスキルや、高い専門知識が要求され、同時に疲労やストレスを抱えることも少なくありません。ところが、美容室はお客様の都合に合わせて営業時間を設定することが多く、美容師の労働時間に大きな影響を与え現実的な課題となっています。
美容室の労働時間についての現状
美容室の営業時間は、土日祝日を含めた週7日間のうち5日~6日間営業していることが一般的です。また、お客様の予約によっては、開店前や閉店後に対応している場合も少なくありません。美容師の場合、1日10時間程度の労働時間や残業などが当たり前といわれており、仕事とプライベートのバランスをとることが困難であることが現状です。
美容室業界が直面するワークライフバランス改革の必要性
美容室業界においてワークライフバランスが改善されることは、美容師の育成、定着、退職防止、女性の社会進出の促進など、多岐にわたる効果をもたらすことが期待されています。そこで、祝日や週末の休業、労働時間の短縮、残業代の支払いなど、美容室が取り組むべき改革案が提案されています。流行りのシェアサロンや業務委託サロンも改革案のひとつとして有効です。改革案については現在検討中ですが、ワークライフバランスの改善に向けて美容室業界全体で取り組む必要があるでしょう。
まとめ
美容室で働く美容師が抱えるワークライフバランスの課題を解決し、働き方改革を進めることが、美容業界にとって重要な課題です。業界全体で取り組み、労働環境を改善することで、美容師が適度な休息を取り、心身ともに健康でいることができるようになります。そして、キャリアアップに向けた研修や、女性の社会進出に配慮した働き方など、美容師のキャリア形成をサポートすることが、業界発展に繋がると言えます。